そもそもトレーサビリティ とは何でしょう。

松坂牛協議会では、個体識別管理システムに取り組んでいるとありましたが、それは一時、牛肉の偽装問題などで日本中が震撼となったことを受けて、注目を集めるようになったシステムです。

ですから個体識別管理システムとは、松坂牛に限ったことではなく、日本の食全体の安心・安全に関わるシステムを指します。

個体識別管理システムはトレーサビリティ(Traceability)として巷でもよく話題にのぼりました。

物品の流通経路について、生産段階から最終消費の段階、または廃棄処理の段階にわたって、状況の追跡が可能な状態をいうのだそうで、そうした機能をすべて統合したのが、トレーサビリティシステムということになります。

松坂牛協議会ではこのトレーサビリティシステムについていち早く関心を寄せ、苦心してつくりあげてきた松坂牛というブランドが風評被害にあわないよう、懸命な措置を講じてきたのではないかと思います。

その努力の成果もあって、松坂牛は、世間から避けられることもなく風評被害にあうこともなく、偽装事件の後も需要は落ちなかったと関係者はいいます。

このトレーサビリティがなぜ開発されるようになったかというと、20世紀末ごろからはじまった遺伝子組み換え操作による作物の登場や有機農産物の需要の高まり、食品アレルギーやBSE問題に端を発しているようです。

日本でもBSE問題も大きな社会問題となりましたが、今後は松坂牛にとどまらず、輸入されるすべての食品、もちろん国内での食の管理に役立てていかれることでしょう。